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頑固おやじの独り言 | アドバンスの専務のブログです。日頃は建築部を指揮する立場ですが、家では3人娘に振り回されています。専門分野の建築関係から家のことまで。

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Posted by 尾部 満 on  | 

高断熱・高気密住宅3

今回は高断熱・高気密住宅の利点について勉強しましょう。

まず第一に、地球温暖化防止があげられます。

建物を高断熱・高気密化することによって、冷暖房エネルギーが削減できます。

1次エネルギーの削減が、二酸化炭素排出量の削減となり、地球温暖化防止になるのです。

最近国が住宅の省エネ設備に関して、エコポイントなどの補助金などで後押ししているのは、 この問題があるからなのです。



次に、健康問題。

建物を高断熱化することによって各部屋の温度差が少なくなり、 ヒートショックなどを起こしにくくなります。

実際に暖かい部屋から寒い廊下に出たりすると、 急激に、血圧が200を超えることがあるそうです。

高齢者などは、これで脳卒中や心筋梗塞等を引き起こし命を落としてしまいます。

また、リュウマチや神経痛なども寒さで起こることが多いようです。

冬場には結露がつきものですが、これは温度が低くなると空気中に含まれる水分量が少なくなります。

冷やされたガラス面に結露が発生するのはこのためなのですが、 結露が発生することによってカビが発生しやすくなり、 カビが増えるとそれを栄養源とするダニも繁殖します。

これらの胞子や糞、死骸などが私谷の体に入り、 喘息やアトピーなどのアレルギー症状を引き起こします。

当然計画換気がしっかりできていることが条件ですが、 気密化がしっかりとできていれば、計画換気も正しく行われます。

インフルエンザの感染率も低下します。

従来の住宅ではエアコンなどで暖房を入れれば、 著しく湿度が低下します。

また、乾燥するからと言って加湿器などを使用すると、 室温の低い部屋で結露の発生があります。

湿度のコントロールが難しいのです。

インフルエンザウイルスは、湿度50%以上では4時間後の生存率は6%前後に低下しますが、 湿度20~30%では23時間後でも14~22%の生存率があるそうです。

人間の気管には、ほこりや細菌を吸い込んだ時に排出するための粘膜や繊毛があるのですが、 これらの活動も乾燥しすぎると低下するそうです。

このように健康面でもかなりの利点があるのです。

但し、あくまでも計画された換気が条件です。



この換気をおろそかにすると、逆に室内の空気を汚す結果となってしまいます。
気密が高いために、人体から排出される二酸化炭素や水蒸気、 家具や建材などに含まれる化学物質などの放散による空気の汚れが発生してしまいます。


換気は決して疎かにしないで下さい。


以上今回は健康面がテーマでした。

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高断熱・高気密住宅2

少し断熱について勉強してみましょう。

吉田兼好さんの「徒然草」の中にあるように、「家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。
暑きころわろき住居は、堪えがたきことなり。」

とうたわれているように、もともと日本の家屋は、高温多湿な夏を涼しく住まうことが大事でした。


冬の寒さは、着物を着て囲炉裏や炬燵、火鉢で暖を取れば凌げるという考え方でした。

しかし、北海道などの亜寒帯湿潤気候ではその考え方では通りません。

冬の厳しさは半端ではありません。

そのため昭和30年頃北海道から、住宅の断熱化がスタートしました。

100㎜のグラスウールを壁内に入れることから始まったのです。

しかし、断熱の知識が乏しかったため、壁内に湿気をためてしまい、床が腐って抜け落ちてしまう「涙茸事件」を起こしてしまうのです。

壁内結露を起こして木を腐らす腐朽菌である涙茸を大量発生させてしまったのです。

前回も書きましたが、知識の乏しい人が施工すれば、このようなことが起こるのです。

それを防ぐためにも、気密化が必要となります。

(実際それだけではありません。隙間面積が多いと断熱にも影響しています。)

では、どれだけの断熱をすればよいのでしょうか?

わが国では、平成11年の告示による「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する基準」というものが制定されました。

いわゆる「次世代省エネ基準」です。

これが、国の定める基準となり各補助金等の対象になっています。

私たちの住んでいる関西圏はⅣ地区となり、熱損失係数Q値=2.7w/㎡・Kをかろうじてクリヤーする程度です。

前にも書かせてもらいましたが、
  Qワン住宅ではQ値1.0w/㎡・K以下
  パッシブハウスではQ値0.7w/㎡・K前後
  無断棒住宅ではQ値0.55w/㎡・K前後


の高性能住宅が出来ています。

どのあたりを目指すのか難しいところですね。

因みに私の家ではQ値1.5w/㎡・K程度です。(非常に荒い計算ですが)

これくらいの数値ですと、今の気候でも晴れの日の日中ならば暖房は必要ありません。

部屋着1枚でソファーでうたたねできるような室温です。

非常に快適です。やってよかったと思っています。

しかし、施工前には断熱メーカーの営業マンからは「次世代基準仕様でも年間光熱費は2万も変わりませんよ」って言われました。

ただ単にランニングコストだけを取れば、次世代基準で十分なのかもしれません。

当然性能を上げるためにはイニシャルコストも上がります。

私たちのⅣ地域で、ヒートショックを防ぐための全館暖房をして、一般住宅のエネルギー消費率より低くするためには、

Q値1.4w/㎡・K以下にすることが望ましいそうです。




私たちもそれを目標として頑張っていきたいと思います。



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高断熱・高気密住宅 1

私たちアドバンスのスタッフは、快適に暮らせる家創りを目指して頑張っています。

快適に暮らせる家ってなんでしょう?
 
皆さんそれぞれに感じ方は違うと思います。

しかし、ほとんどの方が快適に感じる家創りの中に、 夏涼しくて、冬暖かい家。

それでいて、光熱費が安く済む家があります。

そうです。最近特に国が力を入れている省エネ住宅です。

省エネ住宅の原点は、高断熱・高気密住宅にあります。

少ない光熱費で、夏涼しく冬暖かく暮らせる住宅です。

温室化ガス削減問題で、国も躍起になって省エネ化に取り組んでいます。

しかし、基準を設定するだけで実際の性能試験はなされていません。

特に大手のローコストビルダー系の住宅会社は、 温室化ガスの削減を義務化されていますので、 高断熱・高気密住宅になっています。

しかし、ローコスト系の住宅が採用している断熱材はほとんどが、 高性能グラスウールです。

グラスウールなどの充填系の断熱材は施工性が悪く、 かなり熟練した大工さんが施工しなければ、なかなか期待通りの気密が取れないのです。

ローコスト住宅の大工さんは安い単価で、数をこなさなければならないので、 実際にそこまで丁寧に施工できているのか疑問です。(そんなことは思いたくないのですが)

また、ある分譲業者さんの話なのですが、 その業者さんは、外断熱を採用されていました。

只、それだけで「私のところは断熱に力を入れています。」と説明されるのです。

少し違うと思われませんか?

断熱材の性能、建物の気密性、窓(ガラスを含む)などが大事なのであって、工法ではないのです。

何か、省エネ住宅が独り歩きして本来の性能を発揮できていないのではないかと思います。

皆さん、もし住宅を取得しようとお考えなら、フラット35S対応とか、次世代省エネ基準とか、 という言葉に騙されないで、本当にしっかりとした性能が出る施工をしているかどうかを確認するようにしてください。






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