頑固おやじの独り言 | アドバンスの専務のブログです。日頃は建築部を指揮する立場ですが、家では3人娘に振り回されています。専門分野の建築関係から家のことまで。

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Posted by 尾部 満 on  | 

高断熱・高気密住宅4

前回換気の話を少ししましたので今回は換気の勉強を少ししてみましょう。

「高断熱・高気密住宅」のタイトルを付けていますので、 「高断熱・高気密」にするから換気が必要になると、思われがちですがそうではありません。

どちらかというと、快適な環境づくりをするために少ない換気量で、 最大限の効果を引き出すために高気密化が必要になるのです。



例えば、4人家族の一般的な家庭で発生する水分量は、

1日当たり、人体から4ℓ、炊事で1.6ℓ、入浴で1.3ℓ、選択乾燥で0.9ℓの水分が発生し 合計9.4ℓにも達します。

これだけの水分が発生すると結露を引き起こし、カビやダニの増殖を招きます。

また、家具や建材からのVOCの放散や臭気の発生もあります。

これらを排出して新鮮空気を導入するということが必要となってくるのです。

快適に暮らすための大事なツールの一つですね。




今の新築工事では、1時間当たり0.5回の部屋の空気の入替を義務づけされています。

換気をするにあたって気密化が出来ていなければ、 換気扇の周りだけで空気が入れ替わってしまい細部まで有効な換気が出来ないのです。

その為に高気密化が必要となってきます。

換気には「自然換気」と「機械換気」があります。

「自然換気」は読んで字のごとく自然の力で換気する方法です。

しかし、現在の建物では建築基準法で「機械換気」が義務付けられています。

そのため、2003年7月以降の建物はほとんど機械換気となっています。





「機械換気」には主に3種類のタイプがあります。

①第1種換気:吸気・排気とも機械で行い室内の圧力差がほとんど生じないもの。
②第2種換気:吸気を機械で行い室内が正圧になるもの。
③第3種換気:排気を機械で行い室内が負圧になるもの。

があります。


①の第1種換気は、熱交換型ユニットが行く使われます。

熱回収型の同時吸排熱交換ユニットにダクト配管を接続してシステム化します。

排気によって捨てる空気から熱を回収し、取り入れるフレッシュな空気に取り込むのです。

せっかく温めたり冷やした空気をみすみす捨ててしまうのはもったいないですものね。

最近の熱交換型ユニットは回収率75%以上となっていますので、かなり高性能です。

②の第2種換気は、室内の圧力が高くなりますので、水蒸気が外壁側の壁に押し出されます。

そのため結露の危険性が高く、住宅には不向きです。

隙間から汚れた空気が、入れば都合が悪い無菌室などで使われます。

③の第3種換気システムは、ダクトで各部屋から排気する換気システムもありますが、 ローコストなのは、トイレや浴室などの排気ファンを利用して建物全体の排気が出来るように手法があります。

この方法は、吸気口の位置を住宅の広範囲をカバーできるように計画する必要があります。

私たちは、コストが少しかかりますが熱交換型の第1種換気システムをお勧めします。

コスト的には少し高くつきますが、 やはりせっかく空調された室内空気をみすみす捨ててしまうのはエコではありません。

どちらにしても換気は高断熱住宅にとって重要な要素です。

よく検討してより良いものを採用したいもんです。



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