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頑固おやじの独り言 | アドバンスの専務のブログです。日頃は建築部を指揮する立場ですが、家では3人娘に振り回されています。専門分野の建築関係から家のことまで。

勉強会 復習 第3回 伝導型熱移動

皆さんこんにちは。

10月になっても暑い日が続いていましたが、 やっと秋らしい気候になってきました。

すがすがしい気候と、紅葉を満喫しに、 山歩きを再開したいと思っていましたが、 実は私、健康と肥満対策のために、日ごろ歩いていたのですが、 盆休みに張り切って歩きすぎたのか、 歩いているときに、足の裏に少し痛みを感じました。

それでも、頑張って歩いていたんですが、ある日朝起きると踵がすごく痛くて、 まともに足がつけないんです。

慣れてくると徐々に痛みが引いてくるのですが、 またあくる日の朝起きて、立とうとすると踵が痛くてびっこを引くような状態となるんです。

「これはおかしいぞ。」と言うことでインターネットで「踵が痛い」で検索をすると、 「足底筋膜炎」て一発で出てくるではありませんか?
内容を読んでみると全く同じ症状です。

経験書の話では、お医者さんへ行ってもあまり意味がないようなことが書いてたので、 「足底筋膜炎」用のインソールと、サポーターを買って対処しています。

しかし、もう2か月経過しますが一向に良くなりません。

一度発症すると感知するまでに、数カ月から長ければ3年ぐらいかかる人もいるようです。

そんなわけで山歩きはとんでもない話なんです。
せっかくいい季節なのになあ。
残念です。

それでは勉強会の復習です。
今回は伝導型熱移動です。

これは熱を持っている物質に接することでその熱が、 相手側に移っていくことを言います。

ガスコンロで湯を沸かすことを想像してください。

ガスが燃えている熱がやかんに接することでやかんに熱が移動し、 やかんが熱せられます。
熱せられたやかんの熱がやかんの中に入っている水に移動します。
そして湯になるのです。

住居に戻って考えてみましょう。
暖房をかけて室内の温度を25℃にしています。
真冬で外気温が0℃とします。
せっかく温めた熱が外壁に伝わり、外気に逃げていきます。

ではこの伝導型熱移動を防ぐのにはどうすれば良いのでしょうか?
物質には熱を伝えやすい物質と伝えにくい物質があります。
料理を作る鍋が銅製が良いと言われます。
これは銅が他の金属より熱を伝えやすいからです。

参考までに熱伝導率の数値をあげてみます。

熱伝導率の数値 




単位が良くわからないと思いますが、
厚さ1mの板の両端に1℃の温度差がある時、その板の1m2を通して、1秒間に流れる熱量だそうです。

要するに数値が大きくなるほど、熱を伝えやすくするということです。

胴はアルミや鉄に比べて数値が高いので、熱を早く伝える必要のある調理器具などに適し、 逆に快適な温度にコントロールした室温を出来るだけ長く保持したい住宅の部屋は、 熱を伝えにくいグラスウールや硬質ウレタンフォームなどを温度差の大きい外壁面に使用すると効率が良いのです。

実際に断熱材の厚さを厚くしていくと、生活熱だけで過ごすことが出来る、無暖房住宅を造ることも可能だそうです。

しかし、それだけのことをすると壁厚が厚くなったり、コストがかなり上がってきたりします。

費用対効果を考えれば、行政が定める省エネ基準の等級4が一番バランスが良いのではないかと考えます。

新築時によく検討して頂きたいのが窓です。

次世代基準等級4のこのあたりの地域(Ⅳ地域)ですと熱貫流率は約0.35W/㎡・kですが、 窓は、一番最高の樹脂サッシ+Low‐E複層ガラスでカタログ数値2.33W/㎡・k以下となっています。

実際にはもう少し数値的には良いようですが、それでも壁に比べて約6倍熱を伝えてしまうのです。

昔の住宅でアルミサッシに単板ガラスでしたら、6.51W/㎡・kの熱貫流率となります。

この数値を見て頂くだけでも、窓は断熱効率が非常に悪いということが良くわかります。

皆さん「部屋を明るくしたいから窓を大きく」と言われる方が多いですが、 小さい窓を効率的に配置するのが、省エネには理想的なのです。

少し前の住宅などはほとんど、アルミサッシに単板ガラスですので、 リフォームなどでは、今テレビなどでCMされている内付けのプラスチック窓さどを採用されると、 効率よく断熱性能が上がります。

今回は伝導型熱移動とその対策でした

次回は対流型熱移動について復習したいと思います。

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Posted by 尾部 満 on  | 0 comments  0 trackback

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